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Host Story

人を繋ぎ、交流を深め、
楽しさや魅力を分かち合う。

京都府 Kitabayashiさん(男性/文化ビジネスコーディネーター)

2016年6月19日取材

「人と人とが尊重し合い、新しい創造が自然に生まれる環境をつくりたいんです」。

そう語るKitabayashiさんは、地場産業に改めて焦点を当て、そこでつくられる良質な素材、技術と国内外の多様なクリエイターをコーディネートし新しいモノ、コトを生み出すCOS KYOTOを主宰。Kitabayashiさんの肩書は“文化ビジネスコーディネーター”。人を繋ぎ、交流を深めるきっかけをつくり、地場産業をビジネスとして活性化させることが生業だ。

COS KYOTOのオフィスが位置するのは京都の西陣エリア。伝統的な織物で有名なこの地域にはいくつもの町家が並ぶが、今は空き家が増えてきてしまっている。そんな状況を見て、そして全国各地を渡り、その土地にしかないオンリーワンの産業がなくなってしまうのはもったいないと思いCOS KYOTOの事業を立ち上げたそうだ。そんなKitabayashiさんは「より対等な関係で交流ができる」という理由でホストも務めている。「以前、アメリカのポートランドから来てくれたゲストと、骨董市や色んなところを案内して回ったんですね。それがすごく楽しかったと言ってくれて。その後、今度は僕がポートランドに行った時に声を掛けたら、地元のクリエイターを紹介してくれたんです」。

互いを知り、認め合い、京都の楽しさや魅力を分かち合えたからこそのお返し。ホストとしてどんなゲストにも温かく接するKitabayashiさんの振る舞いによって、真っ当なギブ&テイクがごく自然に行われているように感じられた。人を大切にしたいという想いの元、様々な活動をしているKitabayashiさん。ホストはその“想い”のひとつの形なのだ。

Kitabayashiさんのリスティング

ショップでありオフィスであり自宅でもある、通りに面した建物の奥の離れにある平屋がKitabayashiさんのリスティング。造園業を営んでいた大家さんが自らの手で改修したそう。

ゲストも交え記念撮影するKitabayashiさん

利用してくれたゲストに旅の感想を聞きながら別れの挨拶をする。最後にCOS KYOTOを一緒に手伝っている奥様も交え記念撮影。

リスティングに置かれたノートにはゲストが残した感想で埋められ、ゲストからのお土産も楽しみ

リスティングに置かれているノートは、ゲストが残した感想でびっしりと埋められており、それを読むことも楽しみとなっていると言う。お土産として各地のお菓子をもらうことも喜びのひとつ。

笑顔が素敵なKitabayashiさんと西陣織をはじめとする日本各地の生地や和紙などが置かれたリスティング

屈託のない笑顔が素敵なKitabayashiさん。COS KYOTOのオフィスにはクリエイターに見てもらえるようにと、様々な土地でつくられた布などの素材が用意されている。後ろに写っているのは地元西陣織をはじめとする日本各地の生地や和紙など。

Kitabayashiさんが開発に関わる商品などが並ぶリスティング

COS KYOTOのオフィスの下はpuree(ピュレ)というショップになっており、Kitabayashiさんが開発に関わっている商品などが並んでいる。こちらの磁器もそのひとつ。

Kitabayashiさんが開発に関わる商品などが並ぶリスティング

日本全国、海外を忙しく飛び回っているKitabayashiさん。京都に戻った際には、pureeの若いスタッフと近況をシェアし合い、新しい京都の情報をインプットしている。

Kitabayashiさんのおすすめスポット

  • さらさ西陣

    さらさ西陣

    唐破風の屋根が立派な銭湯として使われていた建物。この中身だけがリノベーションされカフェになっている。「天井が高く、タイル貼りがそのまま活かされていたりと、昔の銭湯の雰囲気がまだ残っています。独特な空間がとても面白いんです」。飲み物だけでなく食事メニューも充実している。

    住所:京都市北区紫野藤ノ森町11-1
    TEL:075-432-5075

  • ポーラスタ

    ポーラスタ

    築90年の町家をリノベーションしてつくられたショップ兼ギャラリー(今後、ゲストハウスとしても利用される予定)。金工、陶工職人のアトリエにもなっており、この場所で生まれた作品を中心に販売されている。「職人が自ら改装しているんですが、そのレべルの高さにとにかく驚きます」。

    住所:京都市北区紫野郷ノ上町41-14
    TEL:075-406-5664

  • 大文字の送り火

    大文字の送り火

    Kitabayashiさんのリスティングは、金閣寺から徒歩約10分の場所に位置している。COS KYOTOのオフィスの屋上に上がると、大文字の送り火の跡がかすかに見える(写真右上の山の中腹)。「ここで送り火を眺めながら、ゲストとお茶やお酒を飲んだりするのも楽しいかもしれませんね」。

Kitabayashiさんへ質問

  • ホストをはじめたきっかけは何ですか?

    今の物件に決めた時点で1階をショップ、2階をオフィス、3階を自宅にするつもりだったので、離れの平屋が余ってしまったんです。良い部屋だったので使わないのはもったいないと思い、リスティングとして利用することにしたのがきっかけです。元々、素晴らしいサービスだと思っていたので、決断するまでは早かったですね。

  • 「ホストになってよかった!」と思う瞬間は?

    ゲストと色々なところを回り、話ができることもそうですが、やっぱり京都に来て良かった!と言ってもらえることに尽きますね。

  • ゲストとのエピソードを教えてください。

    以前、シンガポール人のフォトグラファーの女性が新婚旅行で泊まりにきてくれたことがあったんです。色々と話をしていたら仲良くなって、帰国後、彼女の紹介でシンガポールのテレビ番組に、一緒に仕事をしている職人と僕が取材を受けることになったというのが特に印象に残っている出来事です。

  • これからホストになる方へのメッセージをお願いします。

    日本の場合、外国の方と交流するきっかけをつくること自体がなかなか難しかったりします。でも、ホストをやっていれば自然とそれが生まれます。今まで決して出会うことがなかった人と知り合える、そんなエキサイティングなチャンスをきっと掴むことができると思いますよ。

  • この記事は住宅宿泊事業法施行前の2018年6月14日以前の記事となります。
    法令がどのように適用されるかについては、個別に法律の専門家や最寄りの地方自治体の窓口等にご相談頂きますようお願いします。

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