もともとホストファミリーとして海外の留学生を受け入れていたBarbaraさんがAirbnb(エアビーアンドビー)のホストを始めたのは1年3か月ほど前。自宅のほか、近くにお住まいのお母さんの家も解放し、ふたりのお子さんも一緒に親子3代でホストをしている。お母さんとはお互いの予定に合わせ、ゲストのお世話を任せたり任されたり。お子さんたちはホストの手伝いを通じて国際交流を楽しんでいるようで、「流暢ではない言語で話をしながらもゲストとの共通点を見つけたとき、交流できたって感じられてうれしいんです!」と息子さん。国籍、年齢を問わず友達になれるのはホストになった醍醐味。帰国後も連絡を取り合い、実際にゲストを訪ねたこともあるという。「小さい頃から常に外国人が家にいる環境は、子供たちにとってもよかったと思います。“人を受け入れる”ことができるようになっていますね」とBarbaraさん。
自分たちの生活のペースは保ちつつ、ゲストのニーズに応えるのがBarbaraさん流のホスティング。「始めたばかりの頃はおみやげをあげたりしていましたが、話をしたり、一緒に過ごす時間のほうが大事だと気づいてからは無理をしなくなりました」。今はゲストとスケジュールが合えばお茶や食事に誘ったり、柔軟に接しているそう。
これまでに迎えたゲストの数は100組ほど。「人が入ってきても大丈夫? 鍵を渡しても大丈夫? と心配する人がいますが、ゲストを信頼しているので問題ありません」とBarbaraさん。予約時や到着時間の連絡などで何度かメッセージのやり取りをするため、既に仲良くなっている気持ちになり、友達が泊まりにくる感覚でゲストを迎えるのだという。「特別頑張る必要はありません。笑顔の交換をするだけで大丈夫です!」。
札幌の中心部から車で15分ほどのBarbaraさんのリスティングは、山々に囲まれた閑静な住宅街。札幌の街を一望できる旭山記念公園や気軽にトレッキングを楽しめる円山公園なども近く、ゲストと一緒に訪れることもあるという。
Barbaraさんのリスティングには大きな窓が多く、緑、花々、紅葉、雪など四季の移り変わりを楽しむことができる。室内にいながら自然の中で暮らしていることを実感できる空間だ。
ゲストルームのデスクにはWi-Fi情報などとともに、かわいらしい“Welcome”のメッセージが。ファイルにはパンフレットなどの観光情報をまとめてあり、ゲストが見られるようになっている。
登山、オカリナ演奏や歌など、たくさんの趣味をもつBarbaraさんは、ご友人と一緒にオリジナルの曲づくりをすることもしばしば。でき上がった曲をゲストに披露することもあるのだとか。最近ではフェルト雑貨づくりも趣味に加わったそう。
お子さんたちは、ベッドメーキング、洗濯、食器洗いなどをお手伝い。台湾留学が決まっている息子さんにとって、ホストの生活は中国語の勉強の成果を試せる実践の場。そんなお兄さんを見ていたお嬢さんも「ゲストと話せるようになりたい」と中国語の勉強を始めたという。
ホームステイ中の留学生のために朝食を用意するお母さん。「英語は全然わからないけれど、お互いに気持ちを読み取ろうとするので大丈夫」と、ゲストとのコミュニケーションに問題はない様子。ゲストと一緒に観光に行くこともあるのだとか。
札幌で回転寿しといえば誰もがこの店を思い浮かべるであろう、日々行列のできる人気店。素材の鮮度にこだわり、地元でとれた魚介をその都度さばいて提供。北海道でしか食べられない旬のネタも多い。「新鮮でおいしいおすしを食べられます。高過ぎないものいいですね」。
住所:北海道札幌市中央区北4条西23-2-17
TEL:011-633-5500
札幌名物のスープカレー。大振りのお肉や野菜がたっぷり入ったスープは、旨みがあるのにあっさりとした定番とマイルドなココナッツスープから選べる。「1000円くらいで食べられるので、誰にでもおすすめできるんです」。写真は「野菜たっぷりベジタブルカレー」。
住所:北海道札幌市中央区円山西町7-1-1
TEL:011-624-6766
1972年、冬季オリンピック札幌大会の舞台になったジャンプ競技場。標高307mのスタート地点裏にある展望ラウンジからはジャンパーの目線で街を見下ろせる。「札幌ウィンタースポーツミュージアムのシミュレーションマシーンでジャンプの疑似体験もできますよ」。
どういうものなのかなと思っていたら、さっぽろ雪まつりでAirbnb(エアビーアンドビー)がブースを出していて、システムなどについてスタッフの方から直接お話を聞き、これなら大丈夫だと思って登録しました。
ハグをしてお別れするときです。自分の国に来たら案内するよと言われると、その気持ちだけでもうれしくなります。1泊だけのゲストと深く仲良くなれたときもそう。その人の芯に触れられた感じがするんです。
ある5歳くらいのお子さんが冷蔵庫のヨーグルトを食べたそうにしていたら、親御さんが「あなたのものじゃないよ。欲しいなら自分で聞きなさい」とおっしゃっていたんです。ご家族で宿泊される方も多いのですが、そのように親が子供を教育する姿を見ると感動します。
特別なことは何も要りません。国によってシステムは違いますが、家族や友達への気持ちなど、人間として基本的な部分はみんな同じです。家族のひとりとしてゲストと仲良くなってください。
忙しくなりました(笑)。24時間以内にメッセージを返さないといけないというのもあり、パソコンに向かう時間が増えましたね。