Kojiさん、Mariさん夫妻のリスティングがある本島南部の街・南城市は、沖縄らしいスローな風景が広がる一方、観光に便利とは言えないエリア。それにも関わらず、お二人のリスティングは連日予約で埋まるほどの人気ぶりを誇っている。見渡す限り、サトウキビ畑やソテツの樹々に囲まれた環境にあり、ハンモックに揺られながら本を読んだり、テラスで朝食を食べたり。リスティングに滞在する時間そのものが思い出になるような心地良い空間に、世界中の旅人が惹きつけられているのだ。
Kojiさんのご実家は、ガイドブックに必ず載るほどの人気カフェ・浜辺の茶屋を営んでおり、店はいつも観光客で賑わっているが、次の観光地へ急ぐように足早に食事を済ませてしまう方も多い現実を見てきた。だからこそ、Airbnb(エアビーアンドビー)で訪れるゲストには「ぼんやり海を眺めたり、近所を散歩したり、ゆったり過ごすことで見えてくる沖縄の魅力も知って欲しい」とKojiさん。車がないゲストをスーパーまで連れて行ったり、BBQパーティに招待したり、ゲストの滞在をサポートする気遣いあるホスティングには、その想いが影響しているのかもしれない。「旅って、人との出会いに勝るものはないですよね。あの国でこんな人と仲良くなったとか、そういう体験をした旅はより印象に残ると思うんです。その相手が私達だったら嬉しいですし、もしゲストの方が望むのであれば、それに全力で応えたいと思っています」とMariさんは言う。
その土地に流れる時間をじっくり味わい、人との出会いを楽しむ。KojiさんとMariさんのリスティングは、Airbnb(エアビーアンドビー)だからこその旅の醍醐味をゲストに伝える、優しいもてなしに満ちた場所だった。
豊かな自然の中に民家がちらほらと点在するだけの静かな場所。テラスから望む景色は一面の緑だ。
木の温もりに溢れたスタイリッシュなリスティングは、まるごと貸し出すスタイル。沖縄では珍しい焼き杉の外壁を採用した木造住宅だからか、建築家やインテリア関連のゲストが訪れることが多いという。
テラスではゲストを招いてBBQをすることもしばしば。島豆腐など、沖縄ならではの食材を用意することも。
Kojiさんのご実家が運営している浜辺の茶屋から10分ほど行くと、姉妹店の山の茶屋・楽水がある。
「当初は、街の喧噪から逃れて、掘っ建て小屋みたいな場所で一日中ボーッとして欲しいという想いで作ったカフェだった」という浜辺の茶屋は、沖縄の絶景カフェブームの先駆け的存在。目の前にエメラルドグリーンの海が広がるロケーションで、満潮時が特に人気。
リスティングに宿泊している台湾人のファミリーを誘って、地元の人で賑わう、とっておきのビーチへ。「いろんな国籍のゲストと触れ合うことで、子供達は“世の中には日本語以外の言語をしゃべる人がいる”という感覚を、自然と学んでいる気がしますね」。
白い砂浜の上にポツンと建つテントで、ネパール出身のオーナーが作る絶品カレーを味わえる。「満月の夜には必ず行きます。水平線から月が顔を出す瞬間は本当に美しいですよ」。
住所:沖縄県南城市玉城百名1360
TEL:050-5837-2039
沖縄では湧水が湧くところは聖地とされ、樋川(ヒージャー)と呼ばれている。「この樋川は沖縄でも有数の場所で、必ずゲストを連れて行きます。子供達にとってもいい水遊びの場です」。
「週末になると地元の人がわらわらと集まる、THE・地元(笑)。橋を渡ったところにあるビーチで泳いだり、その向かいにある水着のまま入れるガジュマルの下のパーラーでかき氷を食べたり。外国人から見ても面白い場所みたいですよ」。衣が厚めの、沖縄天ぷらが名物。
私(Mariさん)のNYに住んでいる友達が沖縄に来たとき、家に泊めたんです。彼らがほとんどAirbnb(エアビーアンドビー)を使って日本中を旅していたことから、冗談で「うちも貸そうか?」と言い出したのがきっかけでした。やってみたらかなり反響があって、驚きましたね。
「人に貸したらどうなるの?」とか、そういう不安はあんまり無かったですね。Airbnb(エアビーアンドビー)はシステムとしてかなり確立されていて、レビュー機能もあるし、住所、電話番号の登録もするので、そんな変なことは起きないだろうという印象がありました。ホストのケアも丁寧なので、安心感があります。
Airbnb(エアビーアンドビー)をはじめる前は、カフェにはたくさんの海外の人が来るけど、家に帰れば普通の生活でした。それが今では常に近くに外国人がいて、日常的にオーストリア、ハンガリー、ノルウェーとかいろんな国の人と朝ごはんを食べたりできるのは、かなり恵まれた環境だと思います。私たちはそれぞれ留学経験があるのですが、語学力は当時より格段に伸びています!
これはもう、やったもん勝ちです(笑)。とにかく登録して、お客さんが入ったらそこに向かっていくしかないので、準備が整うよりも前に写真をアップしてしまうのがおすすめです。一件やると大きな充実感が得られるので、絶対に次もやりたくなりますよ!