昨年の9月からホストを始め、ワンルームの自宅にゲストを招いているMakiさん。約1年間で、15ヵ国から45名のゲストが利用したそう。「最初は自宅を"シェアルーム"にして、女性1名を限定にしていたのですが、カップルや友達同士など2名のほうが需要があるので、この秋からは"貸切ルーム"にしました。普段は観光スポットのお土産屋さんで働いているので、スケジュールに無理のない範囲でやっています。職場の人と仲がいいので、ゲストのチェックインの時間に合わせて、時々シフトを変わってもらうこともあります。貸切にしてからは、ゲストの滞在中は、応援してくれている友人宅に泊まりに行っています。まわりに理解のある人が多くて、本当に助けられていますね」。
シェアすることでゲストと同じ部屋で寝ることや、プライベートな空間がなくなることに抵抗はなかったのだろうか。「女友達が家に遊びに来ている感覚で楽しかったです。私もゲストもだいたい夜10時頃にそれぞれ帰ってきて、寝るまでの数時間を一緒に過ごすだけなのでストレスに思うことはなかったです。ゲストの明日の予定を聞き、行き方を調べてあげたり予約をしてあげたり。梅酒を飲みながら少しおしゃべりをして、11時をすぎたら先にお風呂に入ってもらって、その間に私がお布団を敷いていました。私がお風呂から出ると、だいたいみんな旅の疲れから先に寝てましたね(笑)」。
貸切にしてからもゲストと交流するために必ず1度は会うようにしていると語る。「最寄り駅に迎えに行き、近所のバス停や有名なパン屋を案内しながら家まで一緒に歩きます。家に着いたら、洗濯機の使い方やゴミの分別についての説明や観光アドバイスをしています」。Makiさんを見ていると、ゲスト用の個室がないワンルームでもホストライフが楽しめることは明らかだ。宿泊形態、ゲストを受け入れる日数などいつでも設定が変えられるAirbnb(エアビーアンドビー)。Makiさんのようにいろいろ試しながら、自分にあったスタイルを見つけてほしい。
京都の中心街からほど近い場所にある自宅。柔らかな日差しが差し込む、シンプルで清潔感のあるワンルームだ。もともと物が少ないタイプで、みんなに生活感がないと言われることが多いそう。
京都の市内散策はバスが便利。観光名所を効率よく回れるので、ゲストもバスを乗りこなす人が多いそう。近所の2か所のバス停とバスの乗り方を教えてあげている。
最寄り駅にゲストを迎えに行ったタイミングで、周辺のおすすめの飲食店やお店も案内。休みの日など時間が合えば一緒にランチに行ったり、観光スポットに連れていくこともあるとか。
行きたい場所を聞いて、地図に印をつけてあげるMakiさん。観光案内所にて無料でもらえる「京歩きマップ」は、京都の全体地図と区分地図も載っていてゲストにも人気。
ドアの内側には、Makiさんがつくった外出前のチェックポイントが貼ってある。ゆるいタッチのイラストがキュート! ゲストがトラブルなく滞在できるように自分であれこれ考えるのも楽しいそう。
ゲストには布団の敷き方を説明。シェアルームのときは、2日目からは自ら布団を敷いたり手伝ってくれるゲストが多かったとか。「私が帰宅する前に先に寝ていたゲストの方で、掛布団を敷いて寝ていたゲストがいました(笑)」。
京都市と京都精華大学による日本初のマンガ博物館・図書館。約30万点のマンガ資料が所蔵されていて、そのうち1970年代から現在まで発行されたマンガ5万冊を自由に読むことができる。「好きな漫画を持ち出して芝生の上で読めます! 日本カルチャーの好きなゲストにおすすめしています」。
住所:京都府京都市中京区烏丸通御池上ル
TEL:075-254-7414
“港町のごはん屋さん”をコンセプトに、全国から直送される鮮魚を使った漁師さん直伝の料理を提供。京都の真ん中に港がある!と言わしめるお店。ランチの人気メニュー「漁師めし」は並んでも食べたい絶品の海鮮丼。「この店に行ったゲストは、凄くおいしかった!とみんな喜んでます」。
住所:京都府京都市中京区六角通鳥丸西入ル骨屋町147番地3
TEL:075-221-3358
京都御苑の内部にある旧皇居。鎌倉時代中期から明治時代初期まで歴代の天皇が住んでいた場所。長い歴史を感じさせるスポットとして、多くの観光客が訪れている。「伝統的な日本建築や庭園を見ることができるので人気。皇居の歴史について興味がわいたと言ってくれたゲストもいました」。
親戚&友達の7人で海外旅行をしたときに初めてAirbnb(エアビーアンドビー)を利用しました。大人数だったことやクーポンを使ったことで、とても素敵な部屋に1人につき1泊¥1,000くらいで泊まれて感動しました。その後、姉夫婦が先にAirbnb(エアビーアンドビー)のホストを始めて、面白いからやってみなよと勧められたのがきっかけです。
"シェアルーム"だった頃はだいたい同世代のゲストが多かったのですが、タイから親世代の年齢の方が来てくれたことがあります。今までに何回も京都に遊びに来ているリッチな女性で、高級ホテルの滞在に飽きて私のリスティングを選んでくれたようでした。今でも連絡を取り合っていて、国王の画像や海外セレブのゴシップネタの画像などがメールで送られてきます(笑)。
いろいろな国のゲストとコミュニケーションを取っているとき。普段どんな生活しているとか、その国の文化について教えてもらったり。同世代の女性ゲストとは、人生観、仕事観、恋愛観、結婚観などのおしゃべりが本当に楽しいです! 英語も少しは上達したかなと思います。
想像よりずっと楽しいのでおすすめです。日本にいながら世界旅行をしているような感じ。こんな経験ができることがすごくありがたいです。働きながらでも自分のやりたいペースでできるので、まずは一度やってみると良いと思います!