CCCマーケティング株式会社は、全国の18~60歳までの男女10,040名を対象に、インターネット上での意識調査「Tアンケート」を通じて、『旅行に関するアンケート調査』を実施いたしました。
コロナが落ち着いたらしたい旅行は「遠方都道府県への国内旅行」
外出自粛要請期間中の6月に、自粛要請解除後にしたいことを調査したところ、「外食」「国内旅行」「友人との交流」を5割以上が選択。
また、直近行きたい旅行先では「遠方都道府県(飛行機等を組み合わせて3時間程度)」が約6割。
Airbnb(エアビーアンドビー)の既存利用者は、直近旅行意向が高い傾向に
「Airbnbを今までに利用したことがある」と回答したグループは、全体と比較しても行動的な回答が多く、約7割が国内旅行をしたいと回答。
2020年は、心理距離の近い家族旅行や、キャンプ・アウトドアの需要が増加。より若い世代ほど人との交流を求めて旅行する傾向にある
2020年1月以降に宿泊を伴う国内旅行に出かけたのは全体の約2割。
また、1~3月と4~6月の目的を比較すると温泉需要とアウトドア需要の伸びが高い。
民泊の宿泊先決定には「衛生面」が最も気になる
国内旅行での宿泊先を決める際に重視するポイントのうち、「衛生面」は全体の45.5%選ばれました。
この傾向は宿泊先を「民泊」に絞った際には65.6%と約1.5倍に増加。最も重視する点でも「衛生面」がトップに。
■調査概要
調査方法:インターネット(Tアンケート)
調査機関:2020年6月11日(木)~6月17日(水)
調査地域:全国
調査対象:18~60歳の男女(T会員)
サンプル数:10,040名
コロナが落ち着いたら、やりたいことは「外食」「国内旅行」「友人との交流」
外出自粛要請期間中の6月に実施した調査では、自粛要請解除後にしたいと思っていることで「国内旅行」を選択したのは55.7%にのぼり、旅行意欲は高いことが分かりました。 対して、「海外旅行」を選択したのは22.2%と低く、まずは国内旅行からと考えているようです。
また、国内旅行をする場合、直近のタイミングで行きたい場所については、58.8%が「遠隔都道府県(飛行機等を組み合わせて3~4時間)」と回答しており、意欲としては、国内のできるだけ遠い場所への旅行が望まれていました。
Airbnb(エアビーアンドビー)の既存利用者は、直近旅行意向が高い傾向に
Airbnb(エアビーアンドビー)を今までに利用したことがあると回答したグループは、調査グループ全体と比較し、今後したいと思っていることについて、全ての項目において非常に活動的・行動的な回答が寄せられました。特に「国内旅行」や「人との交流」に対しては15%以上、「海外旅行」は32.4%も高い回答割合となっています。
また、「宿泊を伴う国内旅行へ行きたい」と回答した人のうち、旅行するタイミングについても、「9月までに旅行したい」と回答したAirbnb既存利用者は44.9%と、全体よりも10%高い割合となっており、より早いタイミングでの旅行意向が高いことが伺えます。
2020年は、心理距離の近い家族旅行や、キャンプ・アウトドアの需要が増加。
これからの旅行は若い世代ほど、人とのつながりや交流を大切にする旅行が求められている
2019年4月~2020年6月までに宿泊を伴う国内旅行に出かけたのは全体の54.1%。うち2020年1月以降の年末年始の里帰りを含む時期には20.6%の人が国内を旅行していますが、4月以降は外出自粛要請もあり、全体の2.5%と大幅に減少しています。
2020年1~3月と4~6月の国内旅行目的を比較すると、コロナ禍での旅行需要は「温泉」、「アウトドア」が伸びている一方で、自粛に伴う外出行動は減少しており、3密を避けながらも安全に旅行できる場所が求められていると予想されます。
これから旅行をする際の目的を世代別に調査したところ、引き続き圧倒的に人気なのが「温泉」という結果に。元々人気の高い温泉ですが、より、リラックスできる環境や、密になりづらい環境が求められているといえるかもしれません。
また、若年層(10代・20代)では「友人・知人・恋人との親睦」が他の世代に比べて約2倍となっており、「家族との親睦」を合わせても、特に高い意欲が見て取れます。より若い世代ほど、人とのつながりをより求め、安心して交流できる場所が求められているようです。
宿泊先を決定する際には「衛生面」と「消毒面」もチェックされるウィズコロナ時代
特に民泊物件には厳しい重視ポイントに。
「国内旅行における宿泊先の決定の際に重視する点」では、「費用」「立地」「周辺環境」「設備」に続き、「衛生面」「3密回避」「消毒面」も注目されるようになっていますが、民泊を利用する際の重視ポイントでは「費用」に続いて「衛生面」が65.6%とホテル等宿泊施設に対して+20.1%、「消毒面」が+13.6%と非常に高くなっています。
また「最も重視する点」では、民泊の場合、「費用」を抑えて「衛生面」が34.2%と高くなっています。
宿泊施設全般の場合は、「費用」が54.3%、「衛生面」は8.5%と差が大きく、民泊物件にとってはいかに衛生面で安心感を与えられる、がゲストに選んでもらえるかの大切なポイントとなってくることが予想されます。
また、民泊を利用する際の設備や環境に関するアンケートでは、「Wi-Fi」が74.6%と、ほぼ必須な設備となっているようです。その他、人気順では「近隣環境の充実(飲食店やコンビニ・スーパー)」に続き、「貸し切り物件」が59.7%、また「キッチン環境」「バーベキュー可」「ホームシアター設備」など施設内で楽しめる設備が整っていることも好ポイントとなっており、近い友人や家族だけで楽しめる、より清潔で安心なお部屋が魅力的に映っていることがわかる結果となりました。