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Tカード提示で被災地に児童館を。

最新の支援状況 お知らせ

プロジェクト運営担当日誌

はじめに/南三陸町での児童館建設

いま、Tポイントにできること。
子どもたちを支援すること。

Tポイントとしてできる支援には、どんなことがあるだろう?あの大震災以降、私たちはその答えを探しつづけ、「子どもたちを支援したい」と考えました。未来を担い、つくり上げていく子どもたちに夢を抱いてほしい。もっと笑顔になってほしい。そんな子どもたちを見て、ふれ合うことで、まわりにいる大人も元気になってほしい。そのおもいから、すべてははじまりました。

この町を支援したい。
訪問で、そのおもいが固まりました。

しかし、あまりにも広い範囲に大きな被害をもたらした今回の大震災。具体的な支援について、何度も何度も話し合いをしましたが、ずっと答えは見つからないままでした。大切なのは、被災地のいまを知ること。そう感じた私たちは、たくさんのNPO団体からお話を聞き、現地の状況と求めていることを探りました。また、実際にいくつかの被災地も訪問。4月23日には宮城県南三陸町にお伺いして、佐藤町長や地元商工会の方とお話することができました。そこで目に映ったのは、自らが立ち上がり、復興に向けて力強く一歩を踏み出していた町の姿。震災前の南三陸町は、ほかの市町村と同じように町おこしに向けたイベント開催に積極的に取り組み、町をあげて経済の活性化をめざしてきたそうです。その熱いおもいは震災後も失われることはなく、「本当の復興は経済復興だ」という考えのもと、翌日には商工会を中心に町全体でイベントやお祭りなどの経済復興施策を計画。それまでのように町民が集まり、にぎわいが生まれる場所をつくろうと、懸命に動き出していました。それは「日本経済も元気になるような支援」をめざしていた、私たちTポイントも同じおもい。お話を聞き、町にふれ、力強さを感じたことで、「この町の支えになりたい」という気持ちが固まり、南三陸町の方々の声に応え、なおかつ子どもたちの笑顔につながるような、Tポイントの支援が本格的に動き出しました。

子どもたちが本気で遊び、笑顔になれる場所をもう一度、町に。

津波で町の80%以上が失われた南三陸町では、本当に多くのものがなくなってしまいました。そのなかのひとつが児童館です。子どもたち自身が海産物を観光客へ販売する施策を行ったり、イベントへの積極的な参加を呼びかけたり、地域の宝として町ぐるみで子どもを育ててきたという、それまでの南三陸町。しかしお話を聞くと、児童館の代わりになっていた公民館が津波で流され、子どもたちが集まれる場所、笑顔で遊べる場所がとても少なくなってしまったとのこと。仮設住宅や避難所では大声を出したり、本気で遊んだりすることができなくなっており、いま本当に必要なのは児童館だということが分かりました。それは子どもたちだけのためではなく、大人がいち早い復興に向けて集中するためにも、なくてはならない施設でした。こうした現状を知ったことで、見つかったはじめの支援が、まずは南三陸町に児童館を建てることでした。

一か月ぶりに再会した南三陸町は、町全体で立ち上がっていました。

児童館を建てることが決まり、私たちは具体的な計画に取りかかりました。そして建設場所や施設の広さなど詳細を詰めるために、5月30日に改めて南三陸町を訪問。その際には、建物自体は復興後の移動や再利用にも有効で、なおかつデザイン性に優れたコンテナを使うことなど、より具体的中身まで話し合い、決めることができました。また、この訪問で私たちがひしひしと感じたのは、町全体から伝わってくる復興への強い気持ち。南三陸町ではいま、津波で流されてしまった商店街の復活や、町外に避難している人たちが集まれる場所と機会をつくるために、月に一度「福興市」を開催。そののぼりがいたるところに掲げられ、みんなで立ち上がろうとしている力強さと絆を、再確認することができました。子どもたちを笑顔にしたい、そしてまわりの大人たちも笑顔にしたいという目的に向け、一歩を踏み出した南三陸町への児童館の建設。
8月の完成をめざして、もうすぐ着工を迎えます。

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