いよいよ7月に入り暑い日も増えていますね!
6月は全国的に緊急事態宣言が解除され、久しぶりの外出を楽しまれた方も多いのではないでしょうか? その一方で、電車やオフィス、レストランなど、室外との寒暖差で体調を崩していませんか…。
こんな時だからこそ、毎日の食事には気を配り健康を維持していきましょう! そこで、今回は家計簿アプリ「レシーカ」全国5万人の利用者データをもとに、“新型コロナウイルス禍で注目を集めている食材”のお買い物状況について調査してみました!
みんな
要チェックイカ!
- コロナ禍で注目を集めたのは「小松菜」「チンゲン菜」「バナナ」「味噌」「納豆」「ヨーグルト」など
- 「納豆」「ヨーグルト」「バナナ」は、
2020年2月より消費が増加。 - 調理いらずの「納豆」「ヨーグルト」「バナナ」
年代別では、若年層の購入が増加。
メディアでも話題の食材は、
実際の消費も増加していた!
まず、2020年5月の昨年対比で一人当たりの購入点数が増加している食材について調査したところ、「小松菜」「チンゲン菜」「バナナ」「味噌」「納豆」「ヨーグルト」などに増加の傾向がみられました。
新型コロナウイルス禍において、これらの食材の一部は複数のメディアやSNSで注目を集めており、実際のお買い物にもその影響が軒並み反映されているようです。
- 1人あたり点数の前年比較
-
どの商品も昨年より一人あたりの
購買点数が伸びているシカね!
「納豆」、「ヨーグルト」、「バナナ」消費が
高まったのは今年の2月から!
次に、その中でも、購入者数の多い「納豆」、「ヨーグルト」、「バナナ」の一人あたり購入点数について1年間(2019年5月~2020年5月)の変化を調査してみました。
その結果、2020年2月を境に増加に転じ、3月時点ではそれぞれの商品の一人あたり購入点数が昨年5月と比較して100%を超え、5月時点では、「納豆」106%、「ヨーグルト」105%、「バナナ」107%まで増加していることがわかりました。
新型コロナウイルス禍による健康への意識の高まりが、これらの食材に対するリピート購入を促進しているのかもしれません。
- 2019年5月を100とした時の、
各月の1人あたり点数比率 -
おうち時間でみんな健康な食べ物に
注目しているイカ~?
調理いらずの「納豆」「ヨーグルト」
「バナナ」は若い世代にもウケる⁉
では、「納豆」、「ヨーグルト」、「バナナ」をよく購入しているのはどのような方なのでしょうか?
2020年5月の一人当たりの購入点数を、性年代別でランキング化したところシニア層が上位を占める結果となりました。シニア層の方はお買い物の頻度も高く、かつ男性は“指定買い”をされることが多いのかもしれません。
その一方で、2020年1月から5月にかけての一人当たり購入点数を調査したところ、いずれの商品も20代男女が最も伸びていることがわかりました。
「ヨーグルト」、「納豆」、「バナナ」はそのまま食べられる手軽さもあってか、普段は手に取っていなかった若い世代にも強い関心が集まっているようです。
- 20年5月1人あたり点数の性年代ランキング(左図)
20年1月から5月にかけて、
性年代別の購買点数の伸長率ランキング(右図) -
イッパイタベテ、ケンコウニナロウ
専門家の先生に聞いてみた!:
「Q これらの食材はなぜ人気なの…?」
「野菜ビジネスで日本の健康寿命を延ばす」ことを旗頭に、野菜の機能性研究を取り組んでいるデザイナーフーズ株式会社 代表取締役社長 管理栄養士の市野真理子先生にお話を伺いました。
今回は「腸内環境を整える」ということにポイントがあると思います。身体の臓器のなかで、免疫機能として重要な働きをしているのが腸といわれています。コロナウイルス禍の中で「腸内環境を整える」ことが「健康」に過ごすために重要だと思われたからでしょう。腸内環境を整えるための代表食品が「発酵食品」。数ある発酵食品の中でも手軽にそのまま食べられる納豆やヨーグルトのリピート率が高かったと思われます。
そして腸内環境を整えるための栄養素が「食物繊維」。食物繊維はイモや野菜、果物に多く含まれるというイメージがありますが、調理の必要性が出てきます。その点バナナはそのまま手で皮を剥いて食べられる食物繊維の多い果物としてリピート率があがったと思われます。
- コラムの寄稿者プロフィール
- 市野真理子氏 デザイナーフーズ株式会社 代表取締役社長 管理栄養士