Reborn-Art Festival × Tカード

子どもたちがつくるアート作品

進行状況

2017年9月10日に51日間にわたる「Reborn-Art Festival 2017」が終わりました。
「地域に根差しながら将来にわたって地域活性化の源となるようなアート作品」をつくろうというテーマのもと集まってくれた「Reborn-Art Festival × Tカード」プロジェクトメンバーの石巻の子どもたちの夏も終わりました。

2017年8月6日~7日には、子どもたちがアート作品を作る制作ワークショップが開催され、goen°のアートディレクター森本千絵さんとオクダサトシさんともに小学生から高校生までの石巻の子どもたち合計18人が参加し、子どもたちみんなで考えたアート作品をつくりました。

1日目は、牡鹿半島・牡鹿ビレッジ近くの貝殻ビーチで拾った貝殻や流木などの漂流物を自由に組み合わせたオブジェ7個をテーブル天板に形作り、樹脂を流し入れて固めた「貝殻オブジェのテーブル」を制作。みんな想い想いに拾ってきたものを並べながら、「ここに葉っぱを置いたらもっと素敵になるんじゃない?」「傘の柄を置いたらどうなるかな?」などと楽しそうにつくっていました。
出来上がった7個のオブジェはそれぞれの個性がよくあらわれていて、どれも違った魅力がいっぱい。

8月18日には牡鹿ビレッジに設置され、訪れた人たちからも「きれい!」「写真撮りたい」等の声が聞かれました。中にはテレビでこのプロジェクトのことを知ってわざわざ駆けつけてくれたひとも!
プロジェクトメンバーからも「最初に貝殻ビーチで貝を拾ったときは、こんなテーブルができあがるとは想像できなかった。」「自分が作ったものがこれからもずっと残り続けることは誇りに思っています。いろんな人に使ってもらえると嬉しいです。」という声があがり、子どもたちにとっても自信につながったよう。

2日目には、「盆踊りなどで使われる櫓」に使う幕の制作をしました。石巻特産のホヤをはじめ、タコやイカ、魚などみんなが思いついた、さまざまな海の生物が描かれた縦1.5m×横3.7mの大きな幕が4枚できあがりました!
制作の最中はみんな真剣そのもの。自分のイメージどおりに表現することに熱中していました。描きながらアイデアがふくらみ、どんどん進化していく絵はカラフルで生命力に満ちあふれたものに。
この幕がはられた櫓はなんとReborn-Art Festivalのクロージング・イベント「リボーンまつり」で実施された盆踊りで使われました!

9月10日当日はダンスカンパニーのコンドルズ振り付け、小林武史さん書き下ろし音源による「りぼーんおどり」を地元の子どもたちからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い年齢の人たちが櫓の周りで楽しそうに踊っていました。子どもたちが作った櫓の周りでたくさんの人たちが輪になってとびきりの笑顔で踊る姿はとっても感動的な光景でした。
プロジェクトは2018年夏も続きます。