暑かった夏もひと段落。
空が高くなり、頬に心地良い風を感じるようになったら、紅葉シーズンの幕開けです。
私にとって、この季節に欠かせないのが、日本各地の紅葉を訪ねる旅。
紅葉の見頃を予測しながら行きたかった宿を予約して、ちょっぴり贅沢な旅に出かけるのが毎年恒例のイベントなのです。
去年は、紅葉と温泉を目当てに、9月半ばに北海道の大雪山へ。
見渡すかぎり赤と黄に染まった木々が織りなす景色は、ダイナミックのひと言。
温泉で日頃の忙しさや疲れもほぐれて、まさに癒しの旅でした。
その前の年は、ライトアップされた紅葉を見に、11 月の京都へ。
夜の闇に浮かび上がるお寺と紅葉は、幻想的な美しさ。
なかでも、境内に千本の紅葉が植えられている清水寺で紅葉に抱かれた清水の舞台を見たことは忘れられません。
昼の美しさとはひと味違う、紅葉の新たな魅力に酔った一夜でした。
秋の深まりとともに、ゆっくりと日本列島を南下していく紅葉前線。
その見頃をタイミングよくつかまえるのも、紅葉の楽しみのひとつかもしれません。
さて、今年はどこに行こうかな?
旅のお伴に、ずっと読みたかった本を連れて。
お気に入りのトイカメラにハンカチを結んで。