お茶をていねいにいれる。
これって、自分一人では意外にできないことじゃないかと思う。
コーヒーや紅茶なら、自分のためにていねいにいれることはある。
でも、私の場合、緑茶やほうじ茶を心をこめていれるのは、
お客様や家族などの自分以外の誰かのためのことが多い。
だからこそ、そうしてお茶をいれる時間を大切にしているし、
器もちょっとこだわって選んでいる。
シンプルだけれどお茶の色がキレイに映えるもの。
湯のみが何客か並んだときに美しいもの。
そして、その場の主役である「会話」を邪魔しない
控えめな佇まいも必要だ。
急須の中で、お茶の葉が開くのを静かに待つ。
自分以外の誰かのために、心をこめていれるお茶は、
ふだんの暮らしの中でのとびきりのおもてなしだと思う。
お茶とお菓子でほっこりと。
丸みのあるフォルムがかわいい丸土瓶。